早春の山を最初に彩る花の1つが「カタクリ」です

 

 

林や山の斜面などに静かに顔を出し、薄紫色の可憐な花をうつむき加減で咲かせる様子は多くの登山者に愛され、

花言葉の「初恋」のようにまるで恥じらっているようです😳

 

切ない恋心を表すような姿にこの言葉はぴったりですね

 

 

カタクリの花

 

 

「カタクリ」は「カタコユリ」の略で「カタコ」とは「傾いたかご状の花」という意味です

 

 

日が当たると花びらが強く反り返る花の形が似ていることに由来していると言われています💡

 

 


春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごすため姿が見えなくなるカタクリ

「スプリングエフェメラル-春の妖精」とも呼ばれ、その可憐な姿はまさしく妖精のようです😳

 

 

 

片栗粉

 

 

料理に使う「片栗粉」は、その名のとおり、元はこの花の地下茎を砕いてとったデンプンのことを意味していました

 

 

江戸時代は、食用だけでなく、消化がよいことから病後の滋養薬としても使われ、

お湯に溶かして飲ませていたとも言われています

 

 

しかし、カタクリから作られるデンプンはとても少量であったため、

原料となるカタクリが多く採取されたことで江戸時代末期には激減してしまいました

 

 

 

 

カタクリの花

 

 

今ではその数がどんどん減り、珍しい花になってしまった「カタクリ」

 

花が咲くまでに数年かかるとされ、保護活動が必要な花の1つになっています

 

 


可憐な春を告げる妖精の姿をこれから先も見られるよう、大切にしていきたいですね😌

 

 

※現在は主にジャガイモからとったデンプンが片栗粉として販売されています。